九州北部を舞台にした物語は、ある殺人事件から始まる。
ふとした言い争いがもとで、出会い系サイトで出会った女性を殺してしまった祐一。同じ出会い系で出会った別の女性と逃避行に出るが...
社会的にあまり恵まれない男女の出会いと別れが描かれているが登場人物はどれもリアルでそれゆえに切ない。
最後にどんでん返しともいえる大きなうねりがありビックリさせられる。
つまらない男と思っていた祐一が突然輝く瞬間がある。
悪人とはいったい誰のことだったのか?
はじめからぐんぐんと引きつけられ、一気に読める。
吉田修一はテクニックを持った作家。他の作品も読んでみたくなった。

